ケトン体の原料は脂肪だけではない?アミノ酸との関係とは

体内で糖が不足したときに、肝臓で脂質をエネルギーとして利用するために生成されるのがケトン体です。

基本的には脂質がケトン体の生成には使われますが、アミノ酸の一部もケトン体の生成に使われることがあります。

ケトン体とアミノ酸の関係についてみていきましょう。

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基本的なケトン体の生成

呼吸によってエネルギーを生み出す生物の体内では、クエン酸回路、TAC回路と呼ばれる代謝サイクルでエネルギーが生み出されます。

TAC回路には、糖や脂質がアセチルCoAという化合物に変化してから入って、反応が進みエネルギーが作られます。

しかし、糖が不足すると、糖は回路の入り口としてだけでなく、一部にも糖由来の化合物が使われているため、回路が回らずにアセチルCoAが余ってしまいます。

肝臓では糖が不足した場合は、糖新生という糖をアミノ酸から作り出す代謝反応と、アセチルCoAからケトン体を生成する代謝反応が行われます。

ケトン体を生成するアセチルCoAは基本的には脂肪酸が使われます。

アミノ酸とは

アミノ酸は化学的にはアミノ基をもったカルボン酸のことをいいます。

生物の代謝からアミノ酸の話をするときは、基本的にはαアミノ酸のことを指します。

αアミノ酸は単一炭素にアミノ基とカルボキシル基をもったアミノ酸で、タンパク質はαアミノ酸が縮合した高分子化合物となっています。

つまり、アミノ酸とはタンパク質を合成するために使われたり、タンパク質を分解した際に生成される物質ということになります。

人体の代謝に関わるアミノ酸は20種類あります。

アミノ酸は、脂肪酸のように必ずしもアセチルCoAを経由してからからTAC回路に入りエネルギーとなるのではなく、TAC回路を構成する化合物に変化して回路内で働くものもあります。

ケトン体になるアミノ酸

ケトン体は、肝臓で脂肪酸がアセチルCoAとなり生成されます。

基本的には脂肪酸がケトン体の原料ということがいえます。

ただし、アミノ酸の中にもケトン体となりうるものがあり、それらはケト原性アミノ酸と呼ばれます。

ケト原性アミノ酸はTAC回路において、アセチルCoAを経由するもので、糖が不足したときは脂肪酸と同じくアセチルCoAとなりケトン体となります。

また、体内で糖が不足したときには糖新生という、体内で糖を合成するシステムがあります。

アミノ酸には、この糖新生につかわれるものもあり、糖原性アミノ酸と呼ばれます。

このようにアミノ酸は糖原性アミノ酸とケト原性アミノ酸にわけることができます。

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