ケトン体が血液中に増えていくメカニズムについて

ケトン体は脂肪が原料となることから、血液中に増やそうというダイエットが注目されています。

ケトン体はどのようなメカニズムで血液中に増えていくのでしょう。

ケトン体の増える過程を解説していきます。

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エネルギーが生み出される仕組み

人間の体の中では代謝によってエネルギーが生み出されていきます。

体内におけるエネルギーはATPという物質で体の各所に届けられます。

ATPは糖質やタンパク質、脂質が代謝されることによって生み出されます。

運動などでATPが作られるには2つの代謝経路があります。

まずは糖質を分解することでATPを得る解糖系という代謝経路です。

解糖系は代謝スピードが早いということに特徴がありますが、1つの糖質から得られるATPは少なく効率はよくありません。

もう1つの代謝経路はTAC回路と呼ばれるものです。

TAC回路では脂質、タンパク質、糖質がそれぞれ一度アセチルCoAという物質に変化します。

アセチルCoAはオキサロ酢酸と反応してクエン酸となり、TAC回路を回ってATPを生み出しながらオキサロ酢酸となり、次のアセチルCoAと反応します。

代謝物がループするので回路と呼ばれます。

人体では通常、解糖系とTAC回路という2つの代謝からエネルギーを作り出しています。

ケトン体が増えていく過程

ケトン体は糖質が不足したときに肝臓で作られます。

肝臓は血液中に糖質が不足すると、糖新生というタンパク質などから糖を生み出す働きがあります。

このときにオキサロ酢酸も糖の原料として使われます。

その結果、肝臓ではTAC回路が上手く回らなくなり、アセチルCoAが余ってしまいます。

すると今度はアセチルCoAを使ってケトン体を生み出すようになります。

ケトン体は分解酵素がない肝臓では利用できませんが、血液によって運ばれて他の臓器や筋肉に届けられると分解されエネルギーとすることができます。

脂質やタンパク質では代わりにならない

さて、ここで1つ疑問です。

肝臓では糖新生でオキサロ酢酸が使われますが、TAC回路は脂質やタンパク質からアセチルCoAを使って、回路を回ってオキサロ酢酸が作られるので糖が無くとも困らないようにも思えます。

確かに筋肉などでは脂質やタンパク質からエネルギーを生み出すことができるのですが、実は脳は脂質やタンパク質を血液中から取り込むことが出来ないのでエネルギーとして利用できないのです。

そこでケトン体です。

ケトン体は水溶性があるので、血液に溶け込みスムーズに脳に届けることができます。

ケトン体は糖質不足という非常事態の脳のエネルギーとなるのです。

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