ケトン体は飢餓状態や糖尿病でなぜ増えるのか

ケトン体が体内で増える原因として、飢餓状態や糖尿病というものがあげられます。

飢餓状態や糖尿病ではどうしてケトン体が増えるのでしょうか。

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ケトン体が飢餓状態で増える理由

ケトン体は糖質の代わりのエネルギー源として作られます。

飢餓状態、食事を制限している状態では血液中の糖質が少なくなるので、ケトン体が作られます。

ケトン体が作られるのは肝臓です。

肝臓では飢餓状態で糖質が体内に不足すると、タンパク質から糖を生み出そうという動きと脂質からケトン体を生み出そうという動きをします。

タンパク質や脂質は体内に糖質よりも多く貯蔵されているので、飢餓状態になると失われた糖質の代わりにエネルギーとして利用されます。

ケトン体が糖尿病で増える理由

ケトン体は飢餓状態でなくても、糖尿病でも増えます。

糖尿病になると、インスリンというホルモンの働きが鈍ったり、分泌されなくなったりします。

インスリンは血液中の糖質を細胞に取り込ませる指令を出すホルモンです。

インスリンの働きが鈍ると糖質が血液中から細胞に取り込まれないので、血糖値が高いにも関わらずエネルギー不足と同じような状態となります。

そこで、飢餓状態と同じだと判断した肝臓でケトン体が生成されはじめるのです。

糖尿病の場合、エネルギー不足ではないのにケトン体が多く生成されるので、血液中のケトン体が異常に増えます。

ケトン体は水に溶けて酸性を示すので、血液中に異常に増えると血液が酸性に近くなってしまいます。

この症状はケトアシドーシスと呼ばれ、糖尿病では特に注意が必要です。

そのため、糖尿病では血中のケトン体の濃度が頻繁に検査されます。

ケトン体が増える理由

飢餓状態では糖質が真っ先に使われる上、貯蔵量が少ない糖質が枯渇するのでケトン体が作られます。

糖尿病ではインスリン機能の低下によって糖質が使えない状態となってしまうのでケトン体が作られます。

では、なぜケトン体なのでしょう。

糖質の代わりに脂質やタンパク質ではダメなのでしょう。

それは脳がポイントとなります。

脳には血液脳関門という組織があり、脳に届けられる物質が選別されます。

筋肉などは脂質やタンパク質でもエネルギーとして利用できるのですが、脂質やタンパク質は血液脳関門を通過できないので、脳は利用できません。

そこでケトン体です。

ケトン体は血液脳関門を通過できるので、脳のエネルギー源として利用することができるのです。

また、ケトン体は脂質やタンパク質と違い、水溶性なので血液中に溶けて、体の各所にスムーズに届けられるという特徴があります。

ケトン体は脂質やタンパク質にはない特徴を備えているのです。

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